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マイクロプラグ(SONYの黒歴史) [その他オーディオ関連機器]

マイクロプラグは、1987年頃から発売されたウォークマンのリモコンに採用されたヘッドフォンプラグの規格です。

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そもそも、今日ポータブルオーディオのヘッドフォンプラグのデファクトスタンダードとなっているステレオミニプラグは、SONYが初代ウォークマン『TPS-L2』のヘッドフォンジャックとして開発したものでした(それまではモノラルのミニプラグしか無かった)。

月日は流れて、ウォークマンにリモコンが付属される様になると、ユーザーが好みのヘッドフォン/イヤフォンを利用出来る様にと、リモコン部にヘッドフォンジャックを搭載。このジャックがマイクロプラグ規格となっていたという訳です。

SONYとしては、ウォークマンのリモコンも世代が進むに連れて小型化するのに対して、デファクトスタンダードとなっているスレテオミニプラグ規格のジャックを搭載するとリモコンが大型化してしまうという懸案があった事から、スレテオミニプラグより小型なマイクロプラグを開発したのでしょうが、スレテオミニプラグと異なり、マイクロプラグは業界デファクトスタンダードにはなりませんでした。

他メーカーが追随しなかった事から、ウォークマンをリモコン操作したい場合、必然的にSONY製のヘッドフォン/イヤフォンを使用するしかなく、これがオーディオファンから独善的と捉えられ、更に業界で孤立する結果となってしまいました。

1994年には、マイクロプラグ-スレテオミニプラグの変換ケーブルがウォークマンのアクセサリとして発売された為、ウォークマンのリモコンを他メーカー製ヘッドフォン/イヤフォン利用時にも使用する事は可能となりましたが、変換ケーブルの分だけウォークマン本体とヘッドフォンの長さが長くなってしまう事で取り回しが悪くなる事が多く、結果マイクロプラグの規格は市場に受け入れられないままとなってしまいました。

また、1990年から1997年頃迄発売されていたSONY製オープンエアー型ヘッドフォンは基本ヘッドフォンから30cm程のケーブルが伸びていましたが、これらはマイクロプラグとなっていました。その代わり延長コードはステレオミニプラグ変換を兼ねたものが同梱されていましたが、こちらもSONY製以外のオーディオ機器と接続する場合、必ず延長コードを使用しなくてはならず不評でした。

その後、マイクロプラグ規格はディスクマンやMDウォークマンでも採用されていましたが、結局他メーカーが採用する事無く、1997年9月以降に発売された全てのウォークマン、CDウォークマン(1997年にディスクマンから改称)、MDウォークマンで本体及びリモコンのジャックがステレオミニプラグに改められました。

ちなみに、ディスコンにはなっていますが、マイクロプラグ-スレテオミニジャックの変換コード『PC-MP1S』は、2016年現在もAmazonで購入可能です(しかも、定価840円が200円以下です)。

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↑マイクロプラグ-スレテオミニジャック変換コード『PC-MP1S』

個人的には、マイクロプラグからスレテオミニプラグに変更になった頃に丁度購入したMDウォークマン『MZ-R91』のリモコンのヘッドフォンジャックは異様に大きく感じましたし、マイクロプラグのディスクマン『D-141』のリモコンの方がヘッドフォンジャックが小さく、コンパクトに感じたのを覚えています。

ステレオミニプラグがデファクトスタンダードになった事や、特許を取得していない事から考えても、SONY的にはマイクロプラグも独自規格というよりは、他メーカーが追随すると思っていたのだと思います。

当時ポータブルオーディオと言えばSONYの独擅場でしたし、他メーカーにプラグ規格の採用を促す様な活動をしなかったのでしょうが、それが失敗だったと思います。

マイクロプラグが普及していれば、スマホのヘッドフォン端子の口径も小さく出来て、より薄型の製品が開発出来たでしょうし、メリットも多かったと思うんですが…。

マイクロプラグはユーザーフレンドリーな上、その後の製品設計を大幅に変える様な良い規格だったにも関わらず、SONYの慢心により黒歴史になってしまった規格と言えるでしょう。




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