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BDZの歴史Vol.1(独自研究) [BD/HDDレコーダー/VTR]

SONY製BDレコの2016年モデルは、遂にシステムLSIがパナ(というか富士通と事業統合したソシオネクスト)のUniPhierになった事は以前お伝えしました。

BDZ-S77_2.jpg

そのお陰で、早見は従来の1.5倍速から1.3倍速へ低下。編集メニューの「タイトルの分割」「タイトルの結合」ができなくなったと、重要な機能がオミットされてしまったと記しました

が、これらの機能のオミットや、LANダビング対応の遅れ、3TB以上のHDDが使え無いといった問題は、どうやらシステムLSIの変更によるものだけでは無かった様です。

噂によると、SONY製BDレコは、2016年モデルから船井のODM生産となっており、SONYはBDレコの開発から手を引いたとの事でした。

そりゃ、XMBどころか、UI全体が変わる訳ですよね…。確かにBDレコは国内市場でしか売れませんし、そもそもAV機器の市場規模がどんどん落ちているんで、企業としては的確な判断なのかもしれませんが…。

ただ、個人的には世界初のBDレコを世に送り出し、その後も世代を重ねる毎に目に見えて使い易くなっていったSONY製BDレコ。通称「BDZ」のファンとして、再びSONYが開発を手掛ける日を夢見て、SONY製BDレコの歴史を振り返ってみたいと思います。

今回から数回に渡ってのご紹介を予定していますが、不定期連載ですのでそこら辺はご容赦下さい。

●BDZ-S77

BDZ-S77.jpg

2003年4月に発売された『BDZ-S77』は世界初のBDレコーダーでした。尚、当時はBD-ROMの規格制定が為されておらず、BD-ROMの再生には対応していません。

また、記録メディアもカードリッジ入りのBD-RE(Ver1.1)にしか対応していない(DVD±R/RWも非対応)上にHDDも内蔵していない為、BD-REのみに記録するという仕様でした。

更に、i.LINK端子は搭載しているものの、当時はまだHDV規格も策定前だった為、DVからのダビングや、スカパー!のSTBからのダビングに対応しているのみでした。DVからのダビングも、BD規格ではDVコーデックが許容されていない事から、MPEG2の再エンコードでのダビングとなっています。

尚、当時は地デジ放送も始まっていなかった為、チューナーもBSデジタルチューナーのみの搭載でしたが、こちらは2004年に行われた有償アップデートにより地デジ録画の対応や、コピーワンスコンテンツのムーブ、また、上記
i.Link接続を行う事で、SONY製の一部デジタルチューナー(『DST-BX500』や『DST-TX』)からのストリーム録画にも対応しました。

また、長時間録画はH.264では無く、低ビットレートでMPEG2再エンコードするという方式の為、VHS同様長時間録画は極端に画質劣化が起こりました。

ちなみに、S77で録画したカードリッジ入りBD-REは、二世代後の『BDZ-X90』世代迄再生互換が有りましたが、それ以降は非対応の為、今となってはS77が故障すると、録画コンテンツを見るのは至難の業となっています。

この仕様でいて、当時の発売価格は約40万円もした為、お世辞にも売れた製品とは言えませんでした。しかしながら、パナと共にBD規格制定に携わったSONYとしては、パナより先にBDレコーダーを発売したいという思いが有ったのでは無いでしょうか?

●BDZ-V7/BDZ-V9

BDZ-V9.jpg

『BDZ-V7』、『BDZ-V9』は共に2006年12月に発売された、第2世代のSONY製BDレコーダーで、SONY製BDレコーダー初のHDD内蔵モデルとなります。

V7とV9の違いは、内蔵HDDの容量がV7が250GB、V9が500GBという違いの他、V9にはPSPへの「おでかけ・おかえり転送」、ホームサーバー機能搭載、フルHDアップコン機能搭載などの違いが有ります。

BD-ROMの規格が2006年に策定された為、この世代からBD-ROMの再生にも対応。但しHDオーディオのデコードやHDMI経由の出力には非対応。旧規格のカートリッジ入りBD-RE(Ver.1.0)は再生のみ可能。

尚、BD-R/REは1層ディスクのみ録画/再生可能。同時期に発売されたパナ製BDレコーダーは2層ディスクに対応していた為、マニア層はパナに流れてしまいました…。

DVD-RAMは再生のみ可能。DVD-R DLは録画/再生ともに不可能となっていました。UIはXMBを採用。多くのパーツをスゴ録『RDZ-D700』、『RDZ-D900A』をベースとして設計されていた為、V7はD700のBD対応版、V9はD900AのBD対応版といった機種となっていました。尚、放送波アップデートにより、後日ダビング10に対応しています。

また、V9、V7共にi.LINKからのHDVのダビングに対応しています。

結果的に2層BD-R/REの録画対応していなかった事により、パナの後塵を拝する事になってしまいましたが、録画画質自体は非常に優れていました。

ただ、H.264による長時間録画や有機色素BD-R(LTH)には非対応という事や、上記の様にHDオーディオのデコード不可等、現在のオーソドックスなBDレコーダーの技術仕様を満たす製品では有りませんでした。

●BDZ-X90/BDZ-L70/BDZ-T70/BDZ-T50

BDZ-X90.jpg
↑BDZ-X90

BDZ-L70.jpg
↑BDZ-L70

これらは、2007年11月に発売された第3世代のSONY製BDレコーダーとなります。前年モデルは2モデルのみでしたが、2007年モデルでは用途に合わせて4モデルを用意。

Xは最上位機種の全部入り且つアップコン処理にDRC-MFv2.5搭載やDeep Colorに対応。更に最上位機種としてボタンはメタリック塗装がされており、同型のT70やT50との区別がつくようになっています。Lはハンディカムとの連携強化モデルで、ワンタッチダビングボタンを備えています。Tは録画/再生をメインとしたエントリーモデルとなっていました。

尚、この世代の型番の数字はHDD容量とチューナー数を示していて、X90の90はWチューナー且つHDD容量500GB、L70やT70の70はWチューナー且つHDD容量320GB、T50の50はシングルチューナー且つHDD容量250GBを表しています。

また、全モデル共通の仕様として、第一世代のBRAVIAリンクに対応し、BRAVIAのリモコンでのレコーダー起動や操作に対応。H.264エンコーダを搭載し、H.264での長時間録画が可能。2層BDへのダビング可能。LTHに対応。HDオーディオのデコードとHDMI出力が可能。X.V.Color対応となりました。

更にX90、L70ではHDV方式だけでなく、AVCHD方式のハンディカムからのダビングに対応しています。

ちなみに、カードリッジ入BD-RE(Ver.1.0)の再生はこの世代迄の対応となっています。また、ダビング10には後日放送波アップデートで対応しています。

また、この世代から、基盤がBDレコーダー専用として設計されています。

『BDZ-X90』はワタシが購入した初のBDレコーダーでもあり、かなり愛着が有ります。まだ普及価格帯になる前の高額パーツを使用した製品のせいか、画質も良かったです。残念ながら昨年、BDドライブが故障した為、HDDレコーダーとしての使用しか出来ませんが、会社ヅテでメーカーサポートに聞いたところ、「現在のBDレコーダーより、良いパーツを使用しているので捨てるのは勿体無い」と言われましたw

●BDZ-T90/BDZ-A70

BDZ-A70_01.jpg
↑BDZ-A70

『BDZ-T90』、『BDZ-A70』は2008年4月に発売されたモデルですが、世代的には『BDZ-X90』らと同じ、第3世代モデルとなります。

ですので、基本スペックは『BDZ-T70』等とほぼ同じです。『BDZ-T90』に至っては『BDZ-T70』では320GBだった内蔵HDDを500GBに変更しただけの製品でした。

一方、『BDZ-A70』はというと、PSPや一部のウォークマンに「おでかけ・おかえり転送」がワンタッチで行える「ワンタッチ転送ボタン」を搭載したモデルとなります。『BDZ-L70』がハンディカムからのワンタッチ取り込みだったのに対して、A70はお出かけ転送の書き出しがワンタッチで出来るという訳です。また、Xシリーズ、Lシリーズだけの対応だったソニールームリンクにも対応しています。

尚、型番から分かる通り、『BDZ-T90』はWチューナー、HDD容量500GB、『BDZ-A70』はWチューナー、HDD容量320GBとなっています。Aシリーズの登場により一時的に、SONY製BDレコーダーは6モデル展開と当時業界最大のラインナップとなりました。

と、今回はこれで終了です。次回は2008年冬モデルからご紹介したいと思います。




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